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仮想通貨を始めたばかりの人が、初めてイーサリアム(ETH)で送金するとき、その高額な手数料に驚くことがあります。「送金や操作で数ドル?相場が熱いときは数十ドル?」──今回は、この「高い手数料」の理由と背後にある仕組みについて、見研フォーラムでわかりやすく解説します。 1. 手数料はどうやって決まるの?ETHチェーン上では、送金、NFTの購入、DeFiへの参加など、すべてスマートコントラクトやチェーン上の操作です。これらの処理はマイナー(またはバリデーター)が行いますが、マイナーは無料では働きません。そこで発生するのが**Gas代(手数料)**です。 手数料の計算式は簡単です: 手数料 = 操作に必要なGas量 × 現在のGas価格 例えばDEXでのスワップは計算が複雑なためGas量が多くなり、Gas価格が高いと手数料も跳ね上がります。 2. なぜETHの手数料はこんなに高いのか?① ネットワークが混雑しているイーサリアムのブロックには容量の上限があり、一定数の操作しか処理できません。牛市などで多くのユーザーが一斉にアクセスすると、ネットワークが混雑します。手数料を多く払うユーザーほど優先的に処理されるため、自然と価格が上がります。 ② 全操作が本物で不可逆中央集権型プラットフォームとは違い、ETH上の操作はすべてブロックチェーンに記録される実行済みデータです。透明で安全ですが、それには計算資源とエネルギーが必要です。つまり、安全性と信頼性の代償として手数料は高くなるのです。 ③ スマートコントラクトの複雑さ単純な送金は2〜3ドル程度ですが、DeFi操作やNFTの発行、複数ステップのスマートコントラクトは数十ドルかかることもあります。操作が複雑なほど、マイナーの作業量も増え、手数料も高くなります。 ④ ETH価格の影響Gas代はGweiで計算されますが、最終的にはETHで支払います。ETH自体の価格が上がれば、同じGweiでも手数料が高くなります。 3. 手数料を抑える方法は?ETHの手数料は高いですが、工夫すれば抑えることも可能です。 ① Layer 2(L2)拡張ArbitrumやOptimismなどの二層ネットワークを使う方法です。取引はL2上で処理され、後でまとめてメインチェーンに記録されるため、手数料を大幅に削減できます。多くのDeFiプロジェクトもL2に対応しつつあります。 ② 他のチェーンを使うBSC(バイナンススマートチェーン)、Polygon、Avalancheなどの手数料が安いチェーンに移行する方法です。ただし、分散化やセキュリティの面でETHより劣る部分があります。 ③ 送金のタイミングを工夫ETHメインチェーンを使う場合、ネットワークが空いている時間帯(米東時間の深夜や週末など)を狙うと手数料が安くなることがあります。 ④ 操作をまとめて効率化複数の操作をまとめて一度に実行するバッチツールを使えば、若干の手数料節約が可能ですが、慣れと知識が必要です。
ETHの手数料が高いのは、需要が供給を上回っている証拠でもあります。言い換えれば、ETHは実際に使われている活きたチェーンです。しかし、ユーザーは受け身で高額手数料を払うだけではなく、Layer 2の活用やタイミング調整などで工夫が可能です。 将来的には、イーサリアムのアップグレードやLayer 2の成熟によって、手数料はより合理的になり、一般ユーザーでも気軽に使えるようになるでしょう。
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