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暗号資産の世界では、ロスカットは投資家なら誰もが一度は経験する“洗礼”のようなものです。初心者でもベテランでも、その痛みは同じで、深い教訓を残します。
そして私自身も、一度のロスカットを通して、人間の本性とマーケットの残酷さを思い知らされました。 「軽い気持ち」で始めた取引が、重い代償にあの日、私はチャートを眺めながら「これはチャンスだ」と確信していました。
ビットコインの価格が激しく上下しており、普段なら避けるような高倍率のレバレッジも、「今日は行ける気がする」と思ってしまったのです。 最初は順調でした。
私の想定していたラインを軽々と突破し、利益も順調に乗り始めました。 ところがその後、相場は突然反転。
あっという間に私のエントリーポイントへ戻り、そのまま下落。
本来なら設定していたストップラインで損切りすべきところですが、この時の私はどうしても受け入れられなかった。 「もう少し待てば戻るはずだ。きっと…」 その“期待”こそが、破滅の始まりでした。 相場は結局戻らず、ストップラインも突破し、ポジションは完全にロスカット。
一晩で資金はほぼ消え、画面に表示された数字を見た瞬間、胸がドクンと重く跳ねました。
世界が一瞬で崩れ落ちた感覚でした。 ロスカット直後:後悔、怒り、そして虚無ロスカットの瞬間、最初に襲ってきたのは「何やってんだ俺……」という激しい後悔。
続いて市場への怒りが湧きました。 「なんでこんな動きになるんだよ!」
「ちゃんと損切りしてれば……」 しかし本当の問題は市場ではなく、自分自身の感情でした。 なぜ損切りできなかったのか?
なぜ欲を抑えられなかったのか?
なぜ“いつか戻る”という根拠のない期待にしがみついてしまったのか? この問いを繰り返すうちに、私は一つの事実を理解しました。 ——負けの原因は相場ではなく、自分の中にある“人間の本性”だ。 ロスカットが突きつけた、人間の本性ロスカットを経験すると、人間の心に潜んでいる性質がはっきりと見えます。 1. 贪欲(どんよく)利益が少し出ると、人は“もっと”を求めてしまう。
私はその欲に飲まれ、冷静な判断を捨ててしまいました。 2. 恐怖(きょうふ)下落した瞬間、本能が“損失を確定させたくない”と叫びます。
その恐怖心が損切りを遅らせ、傷口を広げます。 3. 過信(かしん)「自分だけは大丈夫」「相場を読める」という思い込み。
これこそが最も危険な罠でした。 ロスカット後の気づき:戦う相手は“相場”ではなく“自分”私はロスカット後、全ての行動を振り返りました。
そして痛いほど気づいたのです。 投資とは相場との戦いではなく、自分の感情との戦いだ。 どれだけ技術や知識があっても、
・欲
・恐怖
・迷い
・過信
この4つを制御できなければ、結局は負ける。 投資で生き残る鍵は、
①損切り
②リスク管理
③感情のコントロール
この3つだけです。 ロスカットがくれた、最大の教訓私はこのロスカットで大きな損失を出しました。
しかし、それ以上に価値のあるものを手に入れました。 ――“期待しすぎないこと”と“負け方を知ること”。 投資の目的は「いくら稼ぐか」ではなく、
**「いかに大きな損失を避けるか」**です。 それ以来、私は過度な期待を捨て、
冷静に相場を見ることができるようになりました。 損失は痛い。
でも、間違った習慣を続けるほうがもっと危険だ。
そのことを教えてくれたのが、この一度のロスカットでした。
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