プロジェクトがポンジスキームかどうか見分ける方法

青空

暗号通貨やブロックチェーン業界では、ポンジスキーム（Ponzi Scheme）は最も一般的かつ危険な詐欺のひとつです。特に初心者にとって、プロジェクトがポンジかどうかを見極めることは、自分の資金を守るための第一歩となります。今回は、見研フォーラム流にポンジスキームの見分け方を解説します。

---

1. ポンジスキームとは？

ポンジスキームは典型的な投資詐欺です。高い利益を約束する一方で、実際には新しい投資家の資金を既存投資家への配当に使うことでプロジェクトを維持します。

時間が経つにつれて新しい投資家は減少し、既存投資家の資金は消え、最終的にはプロジェクトは崩壊します。ほとんどの投資家が大きな損失を被るのが特徴です。

ポイントは、実際の利益を生むビジネスや投資プロジェクトが存在せず、資金の流れが新規参加者に依存していることです。

---

2. ポンジスキームの見分け方① 過度に高いリターンを約束

市場平均を大きく上回るリターンを約束するプロジェクトは要注意です。特に明確な投資手段や収益モデルがない場合、ほぼポンジの可能性があります。

• 警戒サイン：「必ず儲かる」「毎月固定の高利回り（例：月利10％以上）」を謳う。
  
  

② 運営や規制が不透明

ポンジスキームは運営内容や資金の流れが不透明です。詳細なホワイトペーパーや技術資料、合法的な規制証明がなく、チームの背景も不明瞭。

• 警戒サイン：運営者の身元が不明、チーム情報が確認できない、法的・規制面で不明瞭。
  
  

③ 投資家に新規参加者を勧める

新しい資金が必要なため、既存投資者に他人を誘うよう促すのが典型的です。

• 警戒サイン：他人を勧誘して報酬を得る仕組みがある。
  
  

④ 出金が困難

高い出金条件を設けたり、さまざまな理由で出金を遅らせます。資金が一定以上集まった時点でプロジェクトが「逃亡」し、全ての出金が不可能になることがあります。

• 警戒サイン：出金条件が複雑、条件を満たしても出金できない。
  
  

⑤ 追加費用や資金ロック

投資後に追加の手数料やロック期間を要求する場合があります。

• 警戒サイン：投資後に「手数料」や「ロック解除費用」を請求される。
  
  

⑥ 実際の商品やサービスがない

製品やサービスがなく、資金の流れは新しい投資者からの資金に依存します。

• 警戒サイン：商品や技術、収益モデルが存在せず、単に「投資」を募るだけ。
  
  

⑦ 外部監査を拒否

合法的なプロジェクトは第三者による監査を受けますが、ポンジスキームは監査を避ける傾向があります。

• 警戒サイン：監査や外部調査を避ける、拒否する。
  
  

---

3. ポンジスキームに引っかからないために

• 十分に調査する
  プロジェクトの背景、チーム、ホワイトペーパーなどを確認。コミュニティやフォーラムでの評判もチェック。
• 高リターンの約束に注意
  「必ず儲かる」「高利回り」はほぼ詐欺のサイン。過剰な期待は禁物。
• 信頼できるプラットフォームを選ぶ
  知名度が高く、監査済みで業界内で評判の良いプロジェクトやプラットフォームを選択。
• 秘密鍵やリカバリーフレーズを渡さない
  ウォレットの安全性を確保。秘密鍵やリカバリーフレーズを求めるプロジェクトは危険。
  
  

---

ポンジスキームは新しい投資資金で既存投資家のリターンを支払い、新規資金が途絶えるとプロジェクトは崩壊します。

暗号通貨やブロックチェーンプロジェクトに投資する際は、警戒心を持ち、冷静に判断することが非常に重要です。